各務原鵜沼のエリアの歯科 ムトウ歯科医院

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コラム

顎関節症について②予防と治療

コラム

2019.12.13

顎関節症かも?と疑った場合、歯科医院を受診していただくのが一番ですが、前回コラムでお話したような原因に心当たりがあれば、まずはご自身でその原因に対して対応・改善するのもよいかと思います。

たとえば、顎への負担を避けるために、不良な癖(頬杖や悪い姿勢など)を改善したり硬い食べ物を避けるふとした時に上下の歯が接触していないよう意識する…などが挙げられます。またストレスなどを感じる環境に置かれているのであれば、改善を試みて、適度に発散することも大切です。

 

それでも症状が改善しない場合は歯科を受診していただき治療に移ります。

歯科で行う顎関節の治療には、理学療法・薬物療法・スプリント療法などがあります。

①理学療法(物理療法+運動療法)

物理療法とは、筋肉のマッサージや、筋肉への温刺激・低周波による電気刺激、痛みをとるためのレーザー照射などです。

運動療法とは、筋肉や靱帯などのストレッチや、顎の動きを良くする可動化訓練(開口訓練)などを言います。

医師や歯科衛生士が行うものと、医師の指導の下ご自身で行うものがあります。

私自身の経験上、軽度な顎関節症であれば、生活習慣の改善と理学療法で症状が軽減する方がほとんどです。

 

②薬物療法

あくまで【痛み】をとる目的で消炎鎮痛薬を用います。痛みが強い場合は、痛みをコントロールしながら、原因の治療をしていきます。

 

③スプリント療法

いわゆるマウスピースと呼ばれるものを着けて就寝していただきます。睡眠時の歯ぎしりや食いしばりによって、顎の筋肉緊張を緩和させたり、顎の関節への負担軽減を目的としています。

 

上記のような一般的な治療でも症状が改善しない難治性の顎関節症の場合は、他の病気との関係を考えます。

例えば関節リュウマチや膠原病、うつ病やパニック障害など、専門医と連携して治療にあたることもあります。

また、顎の関節内部に異常がある場合(関節円板とよばれるクッションや、顎の骨の変形が大きい場合)は、非常に稀ですが外科的に手術を行う場合もあります。そういった場合は、施設の整備された専門の医療機関に紹介させていただきます。