■14:00〜19:00▲14:00〜18:00
※訪問診療のため16:00~16:30は外来診療を行っておりません
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コラム
2020.01.14
歯科医院で虫歯の治療をしてもらったのに、まだ痛みがある。
こんな経験はありませんか?
今回はそんな治療後の痛みの原因と、治療後の注意点についてのお話です。
原因
①治療直後は歯の神経が過敏になっている
軽度の虫歯を削り治療をしてもあとで痛みが出ることはほとんどありませんが、進行した虫歯を削ったあとは痛みが出ることがあります。
大きい虫歯は、神経に近いところまで細菌が侵入しており、それを削ることにより一時的に神経が炎症を起こし、過敏になっていることがあるためです。
数日経てば、炎症が落ち着いてきますが、その間は、硬いものを噛んだり、熱いもの・冷たいものを控えるようにしましょう。
それでも痛みが消えない場合は、神経そのものが細菌感染してしまっている可能性があるため、神経を取り除く必要がある場合があります。
②銀歯による痛み
神経をとらずに金属の詰め物をしたあとで、熱いもの・冷たいものがしみることがあります。これは、虫歯を削った部分に金属が入るため、熱いもの・冷たいものが伝わりやすくなるためです。また金属を接着するセメントは、接着直後には完全に固まっていないために刺激が伝わりやすくなっています。
しみる期間には個人差がありますが、おおむね2~3週間程度でなくなります。1カ月程度たっても痛みが消えない場合は、歯科医師に相談しましょう。
③神経をとった歯の痛み
神経をとったあとの痛みが生じることがあります。歯の神経の構造は複雑で先端まで直視ができません。数回かけて細菌感染した神経をきれいに取り除くことにより、痛みが消失します。神経の治療中は、硬いものをなるべく避けて負担をかけないようにしましょう。
神経の治療が終了したと言われた歯がしみる場合は、神経が完全にとりきれていない場合がありますので、歯科医師に相談しましょう。
④被せ物の痛み
被せ物を入れた後に物を噛むと痛みが出ることがあります。
治療中は硬いものを避けたり、なるべくその歯に負担をかけないようにしています。そのために被せた直後に急に硬いものを噛むと、歯が慣れていないために痛みが出ることがあります。徐々に柔らかいものから噛み慣らすとよいでしょう。
また被せ物を入れる際に、以前とかみ合わせを変えないようにミリ単位で調整をしていますが、違和感が消えない場合は、再度調整が必要な場合があります。
注意点
痛みが出た時は、その歯を刺激しないようにしましょう。硬いもの・熱いもの・冷たいものをできるだけ避けましょう。
気になるからといって手でいじったり、爪でたたいたり、舌先でも触らないようにしてください。
また、炎症が起こっている場合は、熱いお風呂に長湯したり、飲酒・喫煙を避けましょう。血のめぐりが良くなって、炎症が悪化することがあります。
簡単に原因・注意点を列挙しましたが、少しでも気になるようなことがあれば、歯科医師に相談していただくのが一番です。
痛みが強いが、すぐに歯科にいけない場合は、市販の鎮痛薬を服用し、できるだけ早く受診するようにしてください。