各務原鵜沼のエリアの歯科 ムトウ歯科医院

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コラム

歯が痛い時、どうする?

コラム

2018.08.29

歯が痛いが、仕事中もしくは夜間・休日ですぐに歯医者に行けない。

そんな時の応急処置方法を知っておくといざというときに役立ちます。

今回は、痛みの原因からその痛みを和らげる応急処置または絶対にしてはいけないことを説明します。

 

①知覚過敏

明らかに虫歯がなくても、歯ブラシの過度な力または歯茎が下がることにより、知覚過敏が生じます。症状としては冷たいもの、風、歯ブラシの際にピリッと痛みが走ります。知覚過敏用の歯磨き粉を使って様子をみて、症状が治まらないようなら受診されることをおススメします。長年の間違った歯磨きの習慣によって歯を削ってしまっていることがよくありますので、一度歯科医院で歯磨き指導を受けてみるのもよいかもしれません。

 

②虫歯

軽度な虫歯ではあまり症状は出ませんが、進行してくると甘いものや冷たいものがしみてきます。また穴が開いてしまった所に食べカスが詰まり、さらに噛むことでさらに奥に押し込まれて痛みを生じることもあります。お口の中を清潔にし、症状が出ている側を使わないようにして、早めに受診してください。

余談ですが、以前、虫歯で穴が開いている個所に正露丸を詰めてみえた患者さまがいらっしゃいました。公式に謳っている通り、正露丸の主成分のクレオソートには歯の鎮痛効果がありますが、一時的な痛み止めであって、虫歯を治すものではありません。また、繰り返し詰めたり、長期間詰めていると、神経が炎症を起こしたり、歯茎の腫れを引き起こすため注意してください。

 

③神経の症状

歯の中には神経があり、ここまで虫歯が到達すると、かなり強い痛みが出ます。特に夜間の痛みが強く出てきます。鎮痛剤を内服し、患部を外から軽く冷やしましょう。熱が出た際におでこに貼る冷却剤などが良いです。早急に神経の処置をしないと日常生活に支障をきたします。

 

④根の症状、歯茎の症状

放置した虫歯により歯の根の先が膿んでしまったり、歯周病の症状が悪化して歯茎が腫れます。どちらもかなり強い痛みが生じ、場合によっては顔が腫れてきます。半分埋まっている親知らずの周りが腫れている場合も同様の症状が出ることがあります。神経の症状と同じく鎮痛剤を内服し、腫れて熱を持っている個所を冷やしてください。

溜まった膿を出し、抗生剤等を内服する処置をおこない、急性症状が緩和した後に原因となる歯の治療にうつります。

 

⑤歯が欠けている、歯が割れている。

歯が欠けている場合は欠ける位置により痛みの種類が変わります。神経が露出するほどかけている場合はかなりの痛みが出ます。痛みが強い場合は鎮痛剤を内服し、速やかに受診してください。欠けた部位・症状に合わせた治療をします。

虫歯で脆くなったり、過度な噛む力が加わって歯が割れてしまった場合は、噛み合わせた際にかなり強い痛みが出ます。この場合は残念ながら抜歯となることがほとんどです。

 

⑥かみ合わせ、顎の痛み

歯周病などで歯が動いたり、歯科治療後にかみ合わせが強い場合、噛んだ際に痛みが出ることがあります。痛む歯をいじったりしないようにして、噛み合わせの調整をしてもらいましょう。

顎の痛みは様々な原因が考えられます。不良な癖、例えば頬杖やいつも同じ向きで寝ている、歯ぎしりをする、無意識のうちに食いしばっている…などの顎に負担がかかることをしないように心がけましょう。歯科医院では歯ぎしりに対処するためのマウスピースを作成するなどの治療をします。

 

*痛みが出ている時にしてはいけないこと*

 

①痛い歯を触る

痛みが出ている歯を触ったり叩いたりしても痛みは変わりません。むしろ悪化する可能性が高いのでやめましょう。気にして舌先で触るのも同様です。

 

②運動、入浴する

体温が上がると血行が良くなり、痛みが増します。心臓の鼓動に合わせてズキズキしてくるので、シャワー程度にしてください。

 

③飲酒、喫煙

入浴同様に体温が上がるため痛みが増します。

 

*まとめ*

応急処置(外側から患部を冷やす、鎮痛剤を飲む、患部を清潔にする)をしたら、速やかに歯科医院を受診しましょう。

かかりつけ医がベストですが、夜間や休日など受診できない場合は、地域の歯科・口腔外科の救急外来を受診しましょう。

各務原市のおいては、歯科医師会にて休日当番制度を設けておりますので、各務原市歯科医師会のHPをご覧ください。

 

歯の痛みは放置していると、痛みが増すだけでなく、重篤な症状を引き起こすこともあります。

応急処置はあくまで一時的に痛みを和らげるものであって、早めに専門的な治療を受けるのが一番大切です。