各務原鵜沼のエリアの歯科 ムトウ歯科医院

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コラム

高校生の虫歯・歯肉炎

コラム

2019.08.09

学校歯科検診の歯科受診をすすめる用紙を持ったお子さんの受診がそろそろ落ち着いてきました。

保護者の方々の、虫歯予防に対する意識の向上もあり、年々、「虫歯」での受診のすすめが減ってきているように感じます。

しかし、前回も少しお話したように、年齢が上がり、歯磨き自体が保護者の手を離れるようになると、「歯肉炎」の比率が増えています。

 

中・高校生になると、お口の中は、大きく3つのタイプに分かれます。

①虫歯も歯肉炎もなく、とても綺麗な状態

②虫歯はないが、汚れが目立ち、軽度な歯肉炎の状態

③かなり汚れており、虫歯もあり、歯肉炎も進行している状態

特に③のお子さんは高校生頃から顕著に目立つようになります。虫歯も軽度ではなく、神経まで炎症が及びそうな大きな虫歯が複数あったり、口臭を発生している歯肉炎がみられることもあります。

重度の虫歯で「もったいないな」と思いながら泣く泣く神経の治療をしなければいけないケースは、自分の子供のように気持ちが滅入ります。

 

①~③とはっきりと分かれてしまう要因は、

・本人の自分の口の中に対する意識の高さ

・保護者の方の意識の高さ・協力

・定期的な歯科受診

によるものと考えています。

 

1番の要因は、本人の自分の口の中に対する意識の高さに大きな差が出ることです。

思春期になり、自分の身だしなみに意識がしっかりと行き届いている子は、お口の中もかなりいい状態にあります。

必然的に、そういった子は、定期的に歯科受診をし、さらにいい状態を維持できています。

逆に、口の中まで意識が行き届かない子は、不快な症状が出たり、痛みが出るまでは歯科とは距離を置いてしまいます。

ここに大きな差が出来てしまいます。

 

そこで、保護者の方の出番です。

小学校までは、定期的に歯科を受診させていたが、中高校生になり足が遠のいていませんか?

お子さんのお口の中の状態を把握していますか?

お子さんの口臭が気になるけど、なかなか本人に言いにくい、なんてことはありませんか?

 

お子さんの将来のためにも、歯の大切さ・身だしなみとしてのお口の清潔さの必要性などを話してあげてください。

保護者の方の体験も交えて話してあげると効果的です。

口臭などの面と向かって言いにくいことは、先生や歯科衛生士さんに任せましょう。

親に言われるより、第三者のプロに言われたほうが、素直に聞いてくれることが多いです。

 

中高生になり、部活や受験勉強で多忙になり歯科受診の頻度が減ってしまうことは、仕方がないことです。

できれば半年に1回、最低でも1年に1回は、プロの目による判断・清掃・指導を受けるために、受診させてあげていただきたいです。

学校検診の用紙は、そのいいきっかけとなるのです。お子さんが出し忘れている場合もありますので、一度確認してみましょう。