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コラム

親知らずの抜歯について その③

コラム

2019.03.06

親知らずの抜歯について最後は、全身麻酔・局所麻酔などの手術方法の違いについて簡単にお話します。

*全身麻酔での抜歯

全身麻酔での抜歯の場合、病院歯科・口腔外科において入院下での抜歯になります。

メリット(こんな方に向いています)

・左右4本同時など複数歯まとめて抜歯したい方

・寝ている間に終わるため、恐怖心・不安感の強い方

・長い時間、口を開けているのが困難な方

・口の中に器具が入ると嘔吐しそうになる方

デメリット

・通常2泊3日、最低でも1泊の入院が必要(手術日は基本的に平日)

・費用がかかる5万~7万程度(3割負担の方)※入院期間、室料などにもよります

・尿道カテーテルが辛い・・・これは口腔外科に勤務していた時代に、男性の患者さまのほとんどの方が訴えられていました。短時間の全身麻酔の場合、おむつで対応することもまれにありますが、基本的には尿道にカテーテルを入れます。術後数時間後に酸素マスクとともに外します。『歯の方は麻酔が効いてそこまで痛くないけど、こっちの方がよっぽど痛いよ…』とよく愚痴を聞いていました笑

 

*静脈内鎮静法での抜歯

全身麻酔が必要ないほどの抜歯において、点滴から少量の鎮静薬を流して、少しでも快適に抜歯できるようにする方法です。

基本的に病院歯科の外来で日帰りで行いますが、場合によっては入院していただくこともあります。

治療中は眠気が強くリラックスした状態になっており、治療中のことを覚えていない場合もありますので、歯科の恐怖心・不安感の強い方、器具をいれると嘔吐反射が出る方に効果的です。また、高血圧症・狭心症・脳血管障害などの循環器系の持病をお持ちの方は、抜歯によるストレスで症状が悪化するのを防ぐ効果もあります。

 

*局所麻酔での抜歯

病院歯科の外来や、歯科口腔外科を標榜する一般の歯科での抜歯です。当院での抜歯はこの方法での抜歯になります。

病院に入院下での抜歯では、術後の出血や腫れなど急遽対応できるため、一度に左右全部抜歯も可能ですが、外来での場合、万が一のことを考え、基本的に左右片方ずつの抜歯となります。上下は一緒に抜歯可能なため、4本抜歯するためには最低2回は必要です。

費用は1本あたり3千円~5千円(3割負担)ほどになります。

外来での抜歯においても、必要であれば、血圧や呼吸状態などを常時計測しながら行いますが、持病などがあり、他科との協力が必要と判断した場合は、病院歯科での抜歯をお勧めしております。

 

当院におきましては、親知らずの状態・患者さまの希望や全身状態などを考慮し、このように丁寧に説明をさせていただき、患者さまにとって最適な方法で抜歯ができるよう心がけております。お悩みの方はお気軽にご相談ください。

 

【関連ページ】親知らずの抜歯について