各務原鵜沼のエリアの歯科 ムトウ歯科医院

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コラム

保険適用の白い歯が前歯にも使用できるようになりました。

コラム

2020.10.07

当院では、以前よりCAD/CAM冠という、保険適用の白い歯での診療に対応してきました。

これは、プラスチックとセラミックのハイブリット素材を使用し、デジタル技術を用いて作られる被せ物です。

ブロックの塊を、デジタル制御の機械で歯の形に削りだして、被せ物をつく技術です。

これまでは、小臼歯(4番目と5番目の奥歯)と、特定の条件つきで大臼歯(6番目の奥歯)に使用できましたが、10月1日より、その適応範囲が前歯(1、2、3番目)まで拡大されました。

CAD/CAM冠の保険適用が広がった背景には、保険で使用される金属(パラジウム)の価格の世界的高騰が原因です。

金属を使用した治療をした際、以前よりもご負担金が多くなったと感じる患者さまも多いでしょう。

こういった声を受け、金属を使用せず(メタルフリー)保険診療に使用できる材料として、保険適用されたのがCAD/CAM冠なのです。

そこで今回は、CAD/CAM冠と従来の被せ物の違い、メリットとデメリット、自費での被せ物との違いについてお話します。

 

従来の保険適応の被せ物の特徴

①クラウン(金属冠)

・いわゆる銀歯の被せ物です。正式には金銀パラジウム合金を使用し、奥歯に使用します。

・金属のため、強度は抜群ですが、審美的に劣ります。

②ジャケット冠

・プラスチック製の被せ物です。前歯、奥歯ともに使用します。強度が弱いため、当院では行っていません。

③レジン前装冠

・いわゆる差し歯と呼ばれるものです。金属の上にプラスチックを貼り付けてあります。

・表面がプラスチックのため、経年変化で色が黄ばんできます。特に嗜好性のもの(コーヒーやタバコ)で変色します。

 

CAD/CAM冠のメリット・デメリット

メリット

①見た目が白いため、審美的に優れる

②金属と比較して軽量のため、歯に負担がかかりにくい

③金属を使用しないため、金属アレルギーの心配がない

デメリット

①割れて壊れる可能性がある

②削る量が多いため、神経のある歯では装着後にしみることがある

③経年的にすり減ってくる、変色してくる(保険の白い歯はほとんどが変色します)

④歯ぎしりをする人、入れ歯のバネがかかっている歯には適用が難しい

⑤金属冠・レジン前装冠と比較して短期間で脱離しやすいことが報告されている(ほとんどが再装着可能です)

 

自費治療による被せ物との違い

①強度

自費で用いる材料は、セラミックやジルコニア(人工ダイヤ)などのため、割れる心配はほぼありません

②色調

保険の材料は、色調が限られますが、自費で行う場合、複雑な色調を再現でできます。また、歯と同じような透明感が再現できます

③経年変化

すり減りや、変色といった経年変化は自費の材料では心配ありません

 

ご不明な点、詳しい説明を希望される方は、お気軽にご相談ください。

 

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