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コラム

新しい永久歯が増えてきたら…

コラム

2019.06.21

小学校2~3年生になると前歯がだいたい生え変わっている子が多くなります。

あごの骨の中では他の永久歯が育ち、新しく生え変わる準備が整っている頃になります。

個人差はありますが、このぐらいの時期に前歯が生え変わっていなかったり、なかなか前歯の乳歯がグラグラしない場合は、一度レントゲンを撮ってもらうとよいでしょう。部分的なレントゲンでも骨の中の永久歯の状態を見ることはできますが、パノラマレントゲンといって、お口の中全体がうつる大きなレントゲンを撮るものいいかもしれません。なかなか歯が生えてこない・乳歯がグラグラしない場合は、『過剰歯』といって余分な歯が骨の中で永久歯の邪魔をしていたり、本来あるはずの永久歯が生まれつき足りない『欠如歯』となっていること等が考えられます。過剰歯が埋まって邪魔をしている場合は適切な時期に抜歯をすることが必要になりますし、欠如している場合は永久歯の代わりに乳歯を使い続けることになります。

過剰歯は30~40人に1人、欠如歯は10人に1人程度見つかると言われています。2~3年生ぐらいになると、奥歯の永久歯も育ってきていますので、大きなレントゲンでそういった問題を見つけることができますし、将来どんな歯がどう生え揃うかがほぼ予測できます。

生え変わりのトラブルが早期に発見でき、大人の骨格に成長するまでには時間があるので、対策をとりやすいというメリットもあります。

 

これぐらいの時期から特に気を付けてほしいことが、ブラッシングです。小学校中学年頃になると、お子さん1人にブラッシングを任せがちになります。

奥の乳歯はまだ数年は使いますし、前歯と6歳臼歯はもう永久歯です。前回お話したように若い永久歯は柔らかいので虫歯になりやすいうえ、1人で磨くとまだどうしても磨き残しがでてしまうために注意が必要です。

また、6月頃は学校の歯科検診が多く行われる時期です。お子さんが学校から歯科受診の用紙をもらってきませんでしたか?

『虫歯』の欄にチェックがなかったからと安心してはいけません。『歯垢』と『歯肉』の項目にチェックがあったお子さんは、簡単に言うと、『磨き残しが多く歯茎が腫れていますよ~』ということで、歯肉炎の可能性があり注意が必要です。歯茎からの出血や痛みがある場合は将来的に歯周炎に進行しますので、まずはブラッシングをしっかりさせることと、早めに歯科を受診し歯石をとり正しいブラッシング方法を教えてもらってください。

この時期に身に付いたブラッシング方法・習慣が、お子さんが成長し大人になった時のブラッシング方法・習慣に直結します。

めんどくさがったり、いい加減になりがちなブラッシングですが、お子さんの将来のためにしっかりと指導してあげましょう。