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コラム

親知らずの抜歯について その①

コラム

2019.01.09

今回は親知らずについてご説明します。

 

親知らずは、第三大臼歯または智歯と呼ばれ、一番最後に生えてくる歯です。18歳~20歳ぐらいの時期に生え始めます。

顎が大きく、しっかりしている方は正常に生えてくるのですが、顎が小さな方は先天的に欠如していたり、顎の骨の中に完全に埋まっています。この場合大きなトラブルにはならないのですが、歯の一部だけが口の中に出ていたり、斜めや横を向いて生えている場合はトラブルになりやすいです。

現代人は、硬いものを噛まなくなり、柔らかいものを好んで食べる習慣があるため、小顔の方が多く、親知らずのトラブルが多くなってしまいます。

 

親知らずが起こすトラブルは①歯茎の腫れ②虫歯③歯並びの3つです。

 

①歯茎の腫れ

智歯周囲炎とも呼ばれ、『親知らずが痛い』といってみえた方の多くがこの状態にあります。口の中の一番奥にある親知らずは歯ブラシが届きにくく細菌が繁殖しやすい環境にあるため、歯茎の炎症を引き起こします。体が元気な時は特に問題がなくても、風邪をひいたり、体に疲れがたまっている時など、抵抗力が落ちた時に大きく腫れあがり痛みを生じることがあります。痛みがあってもなるべく時間をかけて丁寧にブラッシングすることにより、一時的に軽快しますが再発する可能性が高いです。

②虫歯

智歯周囲炎と同様にブラッシングがしにくいことから虫歯にもなりやすくなります。親知らずの虫歯だけではなく、隣り合う手前の歯にも同時に虫歯をつくることが多いです。親知らず自身の虫歯よりもこの手前の歯にできる虫歯の方が重度の事が多く、神経の治療や、最悪の場合抜歯というケースも多々見られます。

③歯並び

横向きに埋まっている親知らずは、前の歯を押してしまうために歯並びを悪くすることがあります。また、矯正治療が終わった方においても、せっかく綺麗に並んだ歯並びが悪化することもあります。

 

では、親知らずはどのような方が抜歯が必要になるのでしょうか。

 

①②の症状がみられる場合、もしくは将来的になりうる可能性がある場合はなるべく早めの抜歯をお勧めします。特に女性の方は、妊娠中にトラブルが起きてしまいますと、レントゲン撮影、鎮痛薬・抗生物質の内服のできないなど、治療が難しくなってしまうことがありますので、妊娠前に計画に抜歯をすることも方法の一つです。

③の場合は、抜歯の必要性・時期を、矯正の先生の判断を仰ぐことになりますが、将来的なリスクを考えて抜歯するケースが多いです。歯胚抜歯といってまだ親知らずが完成していない卵のような状態の時期(小学校高学年~中学生頃)に抜歯をすることもあります。

 

次回は、親知らずの抜歯の具体的な方法・リスク・料金などについてご説明します。

 

【つづき】親知らずの抜歯について その②