各務原鵜沼のエリアの歯科 ムトウ歯科医院

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コラム

岐阜県は子供の虫歯が少ない県or多い県??

コラム

2018.02.03

お子さんの虫歯、保護者の方にとって悩みの種ではないでしょうか。

題名にもありますが、ここ岐阜県は子供の虫歯が少ない県なのでしょうか、それとも多いのでしょうか?

 

 

実は岐阜県は全国的に見ても、子供の虫歯がトップクラスに少ない県なのです。

 

何を基準にしているかというと、文部科学省は毎年、学校保健統計調査といって日本全国の児童の健康状態や発育状態を調べて発表しています。その中に『12歳児の一人平均むし歯本数』という項目があります。永久歯がほぼ生え揃う時期の虫歯の数です。(治療済みの歯も含みます)

この調査の平成28年度版における全国平均は0.84本となっております。ちなみに10年前の平均は1.63本、20年前の平均は3.34本と全国的にみても虫歯の本数は減ってきており、子供の虫歯予防に対する意識が年々高まってきていることがわかります。

 

話を戻して、岐阜県はというと、平均虫歯本数は0.5本、静岡県とならんで全国で2番目に虫歯が少ない県なのです。ちなみに全国1位は新潟県の0.4本で、なんと17年連続で日本一を達成しています。

今後、新潟県に少しでも追いつけるように、当院が所属する各務原歯科医師会では、各学校での『親子ふれあい歯磨き教室』や、市と連携した検診、フッ素塗布など子供の虫歯予防に対する取り組みを行い、虫歯予防に対する意識の向上と虫歯本数の減少に貢献できるよう活動しております。

 

当院では、歯磨き指導や食生活指導(間食指導)をはじめ、フッ素塗布、シーラントなどの虫歯の予防処置を積極的に行っております。

シーラントとは、虫歯になりやすい奥歯の深い溝を、フッ素を含んだ詰め物で封鎖して食べかすが入らないようにする処置です。乳歯にもすることがありますが、永久歯は乳歯と比べて奥歯の溝が深く食べ物が詰まりやすいため、永久歯の奥歯に積極的に行っています。

奥歯は6歳臼歯、12歳臼歯といわれるように、最初の永久歯は、早い子で幼稚園の年長さんぐらいから生え始めます。生えたばかりの永久歯は幼若永久歯といって若いタケノコのように柔らかく、とても虫歯になりやすい状態です。この時期に歯科医院でシーラント処置やフッ素塗布を行い少しでも歯を強くし、虫歯になりにくい口の中の環境作りをしてあげることが非常に大切なのです。

 

6歳臼歯が生え始める頃は、歯磨きもまだ上手にできない年齢であるため、仕上げ磨きを必ずしてあげてください。『いつまで仕上げ磨きをしたらいいの?』と聞かれることがよくありますが、しっかり歯磨きができるようになる小学校2~3年生ぐらいまでは、夜寝る前の仕上げ磨きだけは必ずしてあげてほしいと私は考えております。

 

 

最後に、虫歯がない丈夫な歯・虫歯になりにくいお口の中の環境は、お子さんたちにとって一生の財産となります。

お子さんたちの笑顔のために少しでも当院が貢献できたらと思っております。